漫画以外もちゃんと読んでんだよ
今日も相変わらず肩が痛い…
ところで、最近、吉村昭という作家さんの本にはまっている。
いやはや、ご存知な方にしてみれば、なにをいまさら、って感じでしょうな。
ジャンルで言うとルポタージュとか、ノンフィクションなんでしょうかね。実際にあった事件などを氏が緻密に取材し、長編小説として書き下ろしているというもの。
言葉遣いとか言い回しが、私にはあまりなじみのない文体なので、ちょっと難しいところはあるけど、これは仕方がない。
淡々と物語が進んでいくわりには、人物や背景の描画がものすごく上手で、そのすぐそばに自分がいるような錯覚さえ覚える。登場人物の気持ちが、痛いほど伝わってくる。そして、自分の知らなかった、いろいろな歴史までもが明らかになるのだ。もうこの人天才。
毎日の通勤電車の中でしか読まないので、ちょっとずつしか読み進められないけれど、少しでも多くの作品を読んでみたいものだ。
今のところ、読んだのは
羆嵐…吉村昭を知ることになった、きっかけの作品。男女子供あわせて死者6名を出した明治以降最悪の獣害事件とされている、北海道三毛別の羆(ひぐま)事件を克明に記録した作品。とにかく描写がリアル。活字なのに、さまざまなシーンが頭の中に恐ろしいほど鮮明に思い浮かぶ。結構怖い。
漂流…江戸時代に本当にあった海難事故のお話。主人公長平は、12年間も、鳥島という無人島で暮らし、そして本土に生還した。無人島でのサバイバル術や、精神状態の移り変わりなどが、非常にリアルに表現されている。帰還したときのシーンは、本当に感動して泣きそうになったものだ。まじで。
破獄…登場人物は仮名だが、実際にあった事件を取材し、書き下ろした作品。第二次世界大戦中に、全国津々浦々の刑務所を次々と脱走したとある人物と、それを阻止しようとする刑務官たちが繰り広げる、壮大なストーリー。人と人との戦いをうまく描いていると思う。
現在読んでいるのが プリズンの満月。巣鴨プリズン(戦犯者を収容していた施設。現在はなく、その跡地には、サンシャイン60が立っている)を舞台にしたお話。
まだ吉村作品を知らない方で、興味があったら、ぜひとも読んでみてくださいな。
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